糖鎖の生理学的な重要性について
糖鎖の生理学的な重要性について
糖鎖とは、文字通りに解釈すれば単糖が鎖のように重合したものオリゴ糖や多糖となりますが、生理学的により重要なポイントは、生体内ではタンパク質や脂質に結合したオリゴ糖や多糖も多いことです。
糖タンパクや糖脂質のように呼ばれているのですが、これは糖質単独のオリゴ糖や多糖とはまた異なり、非常に多種多様な生理的働きをしていることが解明されつつあります。
ただ、問題はどのタンパクや脂質のどの部分にどのような糖が結合しているのかを調べたり、それ以前の問題として生体自身は何に基づいてそれを決めているのかがまだよく分からないことです。
例えばタンパク質はアミノ酸の重合体であり、合計20種類ものアミノ酸がタンパク質ごとに決まった順番で並んでいます。
含まれるアミノ酸の種類や並び方の順番はそのタンパク質の性質を決める上で極めて重要であり、一つ違っただけでも本来の性質を持たなくなったりします。
そして、これを決める情報は遺伝子つまりDNAに含まれていることが分かっています。
一方で糖タンパクや糖脂質の糖鎖も、調べる限りは決しててんでバラバラに結合している訳ではなく一定の基準に従っているように見えるのですが、どんな情報に基づいて決まっているのかが分かっていません。
多種多様な生理的働きをしていることは解明されつつありますが、ではどの部分がどの働きに関与しているのかとか、もし少し変異を起こしていたらどれくらい働きが変わるのかなどについてもまだ分からないことばかりなのです。